わたしたちが生まれた頃から、学歴は正義だった。

わずかに時代が変わったと言えど、今もなおその文化は変わらない。
では、ここですこし考えてみてほしい。
「学歴というものは、本当に社会に必要だろうか。」

社会で役に立つ授業もなければ、個性がマイナス評価になる通知表。
形式的で形骸化されたテストで点を取る、なんの価値もない努力。
興味のないことを押し付けられ、それができなければ社会人失格だというレッテル。

たしかに、あなたが「普通に生きていきたい」のなら、正義だと言えよう。

しかし、あなたは、終身雇用で同じ会社に勤め、ローンを組んで家を買い、定年になるまでこき使われる。そうやって普通に生きていきたいと思っているだろうか。
違うだろう。ここまで興味を持っているのなら、あなたは普通が嫌いなはずだ。

私たちは、他の大多数と同じような「普通」という存在と縁を切った集団だ。
人生のどこかで、大きな失敗と挫折を経験してきた。
自己実現のためなら、泥水でも返り血でも浴びてやる。そんな人間だ。
学歴なんかで人の価値がわかるものか。わかってたまるものか。

勝って正義を証明しようじゃないか。
拡声器みたいな爆音で勝鬨（かちどき）をあげて、
ありったけの祝福を、溢れるばかりの歓声をいただこうじゃないか。
あなたの正義を勝者にしよう。勝者こそが、この世の正義なのだから。